倒産する本当の理由、これだけは知っておいてほしいので、少し極端な書き方をして真実を伝えます。
起業して長く続く会社を作るためには、会社が壊れる理由を知る必要があります。
そのために、会社が倒産する本当の理由を『一言で』伝えます。
『キャッシュが無くなったから』、というようなオチではありません。
今回の『一言』は、どちらかというと中小企業向けの話です。
その前に、政府が発表している倒産理由を見てみましょう。
中小企業庁が公開している企業倒産の9つの理由
先週、中小企業庁が『倒産の状況』という、平成28年2月までの最新の統計資料を公開しました。
そこには企業の倒産理由が9項目に分かれて集計されています。
平成27年中の倒産理由を上から並べると、
1位:販売不振 68%
2位:既往のしわよせ 13%
3位:連鎖倒産 6%
4位:放漫経営 5%
5位:過小資本 4%
6位:信用性の低下 1%未満
7位:設備投資過大 1%未満
8位:売掛金回収難 1%未満
9位:在庫状態悪化 1%未満
となっています。
詳しく知りたい方は中小企業庁の統計資料を見てみてください。
倒産理由9個もあるじゃん、と思った人もいるかもしれませんが、本当は『1つ』です。
中小企業が倒産するたった1つの理由
中小企業が倒産する本当の理由は社長、あなたのせいなんです。
政府発表の倒産理由は9個もありますし、しかもそんな理由どこにも書いてないですよ?
なんか勘違いしてませんか?
中小企業の9つの倒産理由はただの現象
中小企業庁が発表している9つの倒産理由はただの現象であって、社長の問題から生まれた川下の結果なんです。だから本当の理由は社長自信の問題です。
中小企業は社長のカラーがはっきりと出ます。
社長の勢い、ビジョン、巻き込み力、知性、情報感度、勤勉さ、行動力、人に対する考え方、お金に対する考え方、体調、道徳心、その他プライベートまで含めたすべてが、会社という人の集合体に如実に表れます。
だから倒産するくらいの『販売不振』になるのは社長の能力不足なんです。経営能力不足、社員教育不足、情報感度の弱さ、行動力の弱さ、勉強不足、怠慢、驕りなど社長のせいなんです。
『連鎖倒産』になるのもリスクヘッジをしてなかった社長の計画性のなさです。
『放漫経営』は言うまでもないですね。
何も考えずに少ない資本金で事業を初めて、あっという間に『過小資本』になるのも、節税し過ぎて倒産するくらいの『過小資本』になるのも、脱税して取引先に反面調査が入り、『信用性が低下』するのも社長のお金に対する考え方のせいです。何も考えずに高額の保険に入って資金繰りが悪化するのも社長のせいです。
このように、すべての理由は社長の問題から生まれた結果に過ぎないんです。
別の見方をすると、9つの倒産理由は結果にすぎないので、本当はもっと川上の問題もあるはずです。
ただし、その川上の問題も、表面上は他の問題・他の人が引き起こした問題に見えたとしても、その問題を解決するには、社長を動かさないと本当の意味では解決できないはずです。
つまり、その問題を解決できないのも社長のせいなんです。
その積み重ねが倒産につながり、9つの倒産理由という表面に見える理由になるんです。
まとめ
政府発表による倒産理由は9個に分かれていますが、『中小企業の倒産理由は社長のせい』それに尽きます。最大限譲歩して、企業によっては経営層のせいです。
極端な言い方ですが、真実です。外部要因ではありません。
でも、それを心のどこかで分かっているから、社長は誰よりも考えるんです、悩むんです。
組織は上から腐っていきます。
ただ、これが分かっている社長は勤勉ですし、行動も早いです、そのうえ優秀な人をどんどん近くに巻き込んで変化していきますね。
最初からうまくいかない場合は自分のせいだと分かりますが、一回うまく軌道に乗った後に悪くなってきた場合、自分のせいだと気づきににくいですから気をつけてください。
これだけは知っておいてください。
会社が倒産するのは、あなたのせいです。
ちなみに、うまくいってる時はみんなのおかげですよ(笑)