「伝えたいポイントは3つに絞る」、その理由も3つ

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「この3つのポイントを抑えれば大丈夫!」

「この商品には3つの特徴があります!」

「買う前に検討する3つのポイント」

「問題点は3つあります」

こんな感じで誰もが知らないうちに触れている『要点を3つに絞る』『3つにまとめる』という手法ですが、人に伝える時は、なぜ3つに絞るのか?その理由を3つにまとめてみました。

要点を3つに絞る理由

・なんで多いとだめなのか?なんでMAX3なのか?
・なんで少ないとダメなのか?なんでMIN3なのか?
・そもそもなんで「3」なのか?

こんな感じで整理してみました。

MAX3:印象に残る限界が3つだから

「この商品のポイントは7つあります」と言われて説明を受けても、たぶんほとんど忘れます。
3つ伝えるよりも印象に残る情報が少なくなるかもしれません。

もちろん説明書なら7つ全て書くでしょうが、必要なのはどれだけ印象に残すか、記憶に残すかですからね。

印象に残る量の限界を攻めたのが『3』ということです。
これは人間の記憶とも関係してそうですね。

MIN3:人を納得させるためには最低3つは必要だから

「この3つのポイントを抑えれば大丈夫」と
「抑えるべきたった1つのポイント」、
どちらが説得力があるかと言えば、3つの方じゃないでしょうか?
インパクトでは1つでしょうが、説得力でいうなら3つですよね。

納得させるための最小限を攻めたのが『3』ということです。
これも人の脳の仕組みと関係してそうですね。

3つのモノ

ここまでの2つの理由は、なんで3つなのか?の正確な回答になっていませんよね。

7つは多いかもしれないけど、4つくらいなら良くない?
1つは少ないかもしれないけど、2つなら良くない?

となりますよね?

なぜ2でも4でもなくて『3』なのか?

これは、『3』が一番しっくりくるから、という突っ込まれそうな答えなんですが、私の中ではこれが一番重要だと思っています。

日本三大夜景、世界三大美人とか『3』でまとめるものは多いですよね。

その中でも『3』という数字が人間にとって本質的なんじゃないか?バランスがいいんじゃないか?
と思われるモノを書いてみます。(wikpediaさんにも協力してもらいました)

・物質の三態:固体・液体・気体
・円周率3
・三次元(縦横高さ)
・太陽系の第3惑星は地球(水・金・地)
⇒なんかそれっぽいですよね、真理的な感じですね。
・三種の神器:皇室に伝わる三種の神器
⇒昔から3は重要だったんですね
・三位一体
・三権分立:司法・行政・立法
・三国志:魏・呉・蜀
・徳川御三家: 尾張・紀州・水戸
⇒3つあるとバランスがいいんですかね?

バランスが良いでいうと、これですね。

・財産三分法:
昔からある分散投資の方法で、財産を預貯金・株式・不動産という3つの資産に分散して投資をする方法

あとはこの辺です

・思考の3段階→弁証法(正・反・合)
・将棋3段:
これ相当強いです。プロ棋士とアマ棋士の境目です。
・簿記3級:
経理をこれからする人なら最低限欲しい知識か?
・税理士試験3科目合格:
あと2科目で税理士です、自分を信じて頑張りましょう!
・会社設立3期目:
順調な会社なら3期目から消費税の納税が発生します、計画的に。

とこんな感じですね。
最後のは違いますが。。『3』というのはバランスが良くて、さらに自然科学的にも重要な数字とわかりますね。これが『3』がしっくりくる理由だと思います。

まとめ

『要点を3つに絞る』、というのは意識しないとなかなか難しいですが、3つにまとめたり3つに絞る過程でどれが重要なのか?本質的なのはどれか?と考えること自体も頭の整理になるので、良いことだらけだと思いますね。

でも、絞らずに全部伝える方が簡単かもしれませんね。
伝わらなくていいなら。。

おまけ

『3』ばっかり言いましたが、うちの子供に伝わるのは1つが限界です。
この前2つ同時に伝えたら、ミックスされて全然違う内容になってました。。
3つも伝えたら全部忘れちゃいますね。

と、伝える相手にもよるのでその辺は柔軟にいきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

1982年生まれ、千葉県出身。大学卒業後、外資系税理士法人・財務コンサルティング会社などで10年間勤務の後、独立。現在は中小企業の税務顧問などをしながら、スタートアップのCFO、創業100年企業の財務戦略を支援したりと税理士業以外での活動フィールドを拡大中。好きな言葉:一寸先は光。
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