起業しても想いだけではうまくいかない理由を税理士が1つだけ伝える

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起業しても想いだけではうまくいかない
こんな話はよく耳にしますが、うまくいかない理由まで出てくることは少ないです。

「起業は想いだけではうまくいかないぞ」

「分かってます、でも私の想いはそんな中途半端じゃないんです、だから私はやります!」

と、突っ込んで失敗する起業家が少しでも減るように、想いだけではうまくいかない単純な理由を「1つだけ」伝えます、税理士目線で。

『想いが中途半端だから』、というオチではありません。
想いが強いほどハマりやすい単純な理由です。

その前に、『想いだけではうまくいかない』という言葉を整理しておきます。

想いだけではうまくいかない、とは?

『想い』とは、会社であれば、理念、理想、こんな世界を作りたい、こんな会社を作りたい、などですね。
『うまくいかない』とは、会社で考えるなら、続けられない、という状態です。

つまり、『想いだけではうまくいかない』=『理想を目指すだけでは続けられない』ということです。

起業が想いだけではうまくいかない理由

起業したての社長
強い想いで起業しても、理想を目指すだけでは続かない理由は何ですか?
INA
儲からないからです。
起業したての社長
ん??
INA
だから、儲からないからです。
理想を叶えるための事業の収益力が弱くて儲からない、だから会社が続けられなくなるんです。
起業したての社長
当たり前の話じゃないですか?
INA
そうです、当たり前の話なんです。
でも想いが強すぎるほどハマりやすいんで気をつけてください。きちんと儲けてください

想いだけで続かないのは当たり前の話

想いが強すぎると、理想の実現に振れすぎて、収益性を後回しに考える傾向があるんです。
これはどの業界でもあり得る話です。

起業したての資金力の弱い企業は、儲からなかったら続かない

資金力の弱い起業したての中小企業が、儲からなかったら続かないのは当たり前の話ですよね。

仮に続いたとしても、投資なんてできないんです。

仮に投資できたとしても、全体としての収益基盤が弱いんで財務リスクをコントロールできないんです。

個人の理想は想いだけで叶う可能性があるんですが、会社の理想は想いだけでは叶いません。
この違いはお金(投資)がどれだけ必要かどうかです。

理想の世界を作るためにお金が必要なら、儲からなきゃ始まらないんです、続けられないんです。
VCから資本が入っても、儲からなかったらいつか終わるんです。

当たり前の話ですが、想いが強すぎるほどハマります。
すべての局面で理想>儲け、となりすぎて、資金化が遅れます。

どういうことか、具体的に説明していきます。

こんな考え方をしている起業家は危険です

想いに振れすぎて収益性を後回しする考え方を3つ挙げてみます。
別事業などの収益性のおかげで資金が潤沢なら問題ないですが。

① こんなところで利益をとってもしょうがない。
② お客さんが喜んでくれるならそれでいい。利益がなくても、なんなら赤字でも。
③ 想いと少しでもズレる仕事はしない

①と②は会社経営では致命傷です、会社は個人奉仕とは違いますからね。
でも、①と②も収益ポイントが別で確保されているなら問題ないです。
③はケースバイケースですね、会社の状況とズレ幅次第で話は変わるでしょう。

小売業でイメージするなら、出血大サービス的な考えはずっと続けられないんです。
血が止まらなくなって終わるんです。

出血大サービスでずっと続いている会社があるんだとしたら、本当は出血してないんです。
出血しているように感じさせて、しっかり利益をとっているんです。もちろん騙したらいけませんが。

継続企業として続くためには、適正な利益をとるのが正しい行為です。
そうしないと良いサービスを提供し続けられません。

ましてや想いを実現するなんて、とてもじゃないですけど無理です。

まとめ

強い想いは重要です。想いが強いと協力してくれる人も多くなります。
でも想いだけでは会社は続きません。儲からなかったら続きません。

継続企業を作りたいなら、儲けることを考えましょう。
会社が倒産する理由は1つしかありません、社長が舵取りしましょう。

「理念なんか考えずに儲けることを考えた方がいい」

という言葉に抵抗がある人もいるでしょうが、この言葉は正しいと思っています。
なぜなら、この言葉に補足するとこうなります。

想いを実現するためには、最初は理念なんか考えずに儲けることを考えた方がいい」

どうでしょう? 分かってもらえましたか?

ABOUTこの記事をかいた人


34歳、千葉県生まれ。大学卒業後、税理士法人・財務コンサルティング会社などで10年間勤務の後、独立。現在は中小企業の税務顧問などをしながら、創業100年企業の財務戦略を支援したりと税理士業以外での活動フィールドを拡大中。高城剛は天才だと思う。好きな言葉:一寸先は光。
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