税理士って家庭用プリンターと似てませんか?税理士の選び方

家庭用プリンター

ん?何言ってんの?ってなりそうですが、すっごい似てますよ。

『家庭用プリンター』を3フレーズで私なりに表すと、こんな感じです。

1)本体価格は思っていたより安い、でもインクが高い
2)日頃はほとんど使わないが、年賀状の時だけ活躍する
3)置き場所に困る

なんで3フレーズなのかはこちらを見てください。

で、家庭用プリンターと同じような話を聞いたことあるな~、と思ったら私が今いる税理士、会計事務所業界でした。

インフラに近いポジションにある業界では、『家庭用プリンター現象』が起こりやすいんで、そういった業界ではより注意が必要かもしれません。

税理士業界とプリンターを比べてみると

1)本体価格は思っていたより安い、でもインクが高い。印刷するだけなのに。。。

【税理士業界でよく聞く話】
月額は一万円以下から数万円とそんなに高くない、資料を丸投げしても良いみたいだし、だから契約した。でも決算の後に、決算料で何十万とか取られたり、出さなきゃいけないらしい謎の資料を作ったんで何万円、とか言われた。書類作成とかしているだけなのに。。。高い!

2)年賀状の時だけ活躍するが、日頃はほとんど使わない

【税理士業界でよく聞く話】
決算の時はすごい頻繁に連絡が来て、何か難しそうなことをやってくれてる感があるが、日頃はそんなに意思疎通がない。。

3)置き場所に困る

【税理士業界でよく聞く話】
・税理士を変更したいけど、今の税理士さんには今年の決算まではお願いしなきゃいけないの?
・高齢なんで邪険に扱うわけにはいかないが、どう接していいかもわからない。

3)はちょっと無理矢理ですが、どうでしょう?
1)、2)は本当によく聞く話です。

プリンターは物ですが、税理士や会計事務所は、人対人であって物販ではないですから切ないですね。。。

税理士業界では何でこんな話をよく聞くのか?

何でこんな話が良く出るのか、税理士側の問題と選ぶ側の問題を1個ずつあげてみます。

税理士側の問題)書類作成や手続き代行といった作業の価値が低くなったから

コンピュータの進化に伴って、書類作成もどんどん自動処理が可能になって来ていますね。
なので、頼む側からすると「そんなに大変じゃないよね?所詮作業でしょ」、と思いがちです。

実は今だに結構大変なんですけどね。。

でも、そのまま続けたいなら選択肢は次のどれかしかないんです。
(そんなに大変じゃないよね?とか言う人とは付き合えない、っていうのもありますが。。。)

① 文句を言われないレベルまで金額を下げる。

② 作業をできるだけ減らす仕組みやツールを導入して満足度を上げる。

③ 良い関係性を作り、実は結構大変なことを理解してもらって、作業に対する満足度を現状維持する。

④ 経営参謀として事業パートナーとしての税理士になり、作業以外での満足度を高める。できるなら作業はしない。

このどれもやらないと、高いって話になりますね。
これは税理士や会計事務所側の問題ですね。

ちょっと前までは、①の金額を下げる、というのが主流でしたが、このやり方には限界が来るので、①以外の方法をとる人が増えてきましたね。
ちなみに私は④のパートナー型です。②もやりたいんですが、今のところあんまりできていません。

選ぶ側の問題)自分が期待している事と買ったモノ(払った金額)がズレていることに気づいていないから

そもそも、買う前に自分が税理士や会計事務所に何を期待するのか、をよく考えた方が良いです。
これは税理士や会計事務所側の発信の問題でもありますけど。

年賀状のときだけ使うできるだけ安いプリンターがほしい、というのが本当の希望ならプリンターを買わない方がいいかもしれません、ネットでの印刷サービスを使った方が安いかもしれません。

これと同じで税理士も、本当に決算の作業だけをできるだけ安くお願いしたいなら、決算だけやってくれる税理士もいます。ネットで調べればいくらでも出てきます。

事業パートナーとしての税理士を期待しているのか?
それとも安く作業をしてくれて、節税提案をしてくれる税理士を探しているのか?
ここはハッキリ分けた方がいいです。

パートナーとして何でも相談できる良い税理士を安く、なんてことはほとんどありえません。
良いモノなら安く買えるかもしれませんが、良い人を探しているなら高いですよね?これは当たり前の話なんです。

次のどちらを高いと思いますか?

① 会社経営での悩みをその都度何でも相談できる税理士、経営が安定する、成長する(試算表などは会社側ですべて作成する)
・・・毎月払う顧問料は10万円
② 毎月、請求書から領収書まで全ての資料を渡して、試算表を作成してくれる税理士(毎月訪問してくるが特に話すことはない)
・・・毎月払う顧問料は4万円

①は人の金額で、②は作業(モノ)の金額です。作業は安くすることはできますが、人は安くできません。
どちらが高いと思いますか?どちらを期待していますか?

これは極端な例ですが、これくらいハッキリと見た時に、今の自分はどっちを希望するか、と考えた方がいいです。
私の知る限りでも、良い税理士はたくさんいます。でも良い税理士さんはみんな高いですよ。

その辺を何も考えずに、とりあえず金額ベースで税理士を選ぶと、何も提案してくれないのに高い、という事が起きやすくなりますね。

おまけ

パートナーとして何でも相談できる良い税理士を安く、なんてことはほとんどありえません。ほとんどと言ったのは例外があるからです。

例外は、開業したての税理士です。開業して間もない税理士はまだお客さんが多くないので、良い税理士でも相対的に安くなることが多いです。


 

ABOUTこの記事をかいた人


34歳、千葉県生まれ。大学卒業後、税理士法人・財務コンサルティング会社などで10年間勤務の後、独立。現在は中小企業の税務顧問などをしながら、創業100年企業の財務戦略を支援したりと税理士業以外での活動フィールドを拡大中。高城剛は天才だと思う。好きな言葉:一寸先は光。
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